今日も遅くなってしまったので小ネタというか小技的な話を。
電子工作をしていると、一度は使うことになる線対基板や線対線コネクタ。
これらは基本的に、電気的接続を担うコンタクトまたはターミナル(いわゆる圧着端子)と、それを収めるハウジングで構成されます。線対基板ですと基板側に立てるピンの事をウエハーなんて呼ぶそうです。
この辺の名前を知らないと、電子工作初心者が部品を探すときにめちゃくちゃ苦労しますよね(僕はしました)。適当にコネクタなんて検索したもんならありとあらゆるタイプのコネクタが出てきて埒が明かないです。
んで、今日話したいのはこの中のコンタクトという部品で、こいつらは圧着端子ですので基本的に対応したケーブルの太さを守らなければなりません。太すぎる分にはそもそもハウジングにも入らないので諦めて適切なコネクタを用意する必要がありますが、細い分には工夫でどうにかなったりします。
具体的に、まず被膜線内部の導体については(より線前提です)、通常より長めに切って二つ折りか三つ折りにして太さを稼ぎます。そして被膜部分については、熱収縮チューブを被せて太さを稼ぎます。こうすることで、コンタクトに対して細すぎる被膜線でも抜けにくい圧着ができます。
太さがあっていないものを使うのは、接触不良の温床になるので正直非推奨ですが、実際のところコネクタ一つわざわざ買いに行くのに秋葉原まで行くのも億劫ですし、物によっては地味に高いのでやたらめったら買いに行くなんてことはしないと思います。また、コンタクト、ハウジング、ウエハーに関しては互いに専用品で他に流用できません。たくさん種類があると、ストックしているうちにどれがどれだかわからなくなるのであまり増やしたくもないです。
ですので、こういった小技でその場をやりきるなんてのも自作ならむしろ醍醐味なんじゃないかと自分を納得させています。
簡単ですが今日はここまで。