kazutakoLAB -かずタコの電子工作部屋-

電子工作や趣味のあれこれ

ポケモンの話:ミュウツーの逆襲EVOLUTION見た

こんにちは。

梅雨がまだまだ続いていて気が滅入るかずタコです。雨は嫌いです。

 

さて、過ぎたる7月12日の金曜日、公開初日に見てきましたよ~

 

ミュウツーの逆襲EVOLUTION

 

特に載せるような写真を撮ってなかったので色つき文字で大げさにしてます。

 

今回も名ピカの時のように、思ったことを記事にしたら多少面白いかなぁなんて思ってはいましたが、せっかく初日に見たのに感想をまとめるのがだいぶ遅くなってしまいました。もったいない。

ネタバレ的な要素も含んでるので(いうても98年版のリメイクですので話は知ってる方が多いと思いますが)、そういうのが嫌いな方はブラウザバック推奨です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、感想をば。

まず結論から言うと、

 

難しいことをまるっきり考えずに見るのであれば普通に面白い作品。

ただ一歩踏み込んで考えると説明不足感が否めないような気もする…

 

といった感想になりました。見て損はないです。

 

良かった点

まず挙げられるのはグラフィックの部分。

 

今回は全編3DCGというポケモン映画では初(だよな?)の試みで、実写の名ピカに続き表現の部分でチャレンジが続くなぁといった事前の印象でした。

実際に動いてしゃべっているところを見ると、これまた名ピカのようにしっかり考えられているのでしょうか、違和感はあまり感じなかったです。

特に、ポケモンたちの描写がとてもよかったと思います。ピカチュウやロコン、キュウコンはモフモフの毛並みが、ピジョットは鳥類特有の羽が、ギャラドスなんかは鱗の質感が、どれもこれもリアルに表現されていて、ポケモンたちを見ているだけでとても楽しかったです。

現実世界に溶け込むように表現された名ピカ版のポケモンと違って、あくまでアニメ調の世界をベースにリアリティ路線を進んでいったので、名ピカのポケモンはやっぱり抵抗が…という方でもそこまで拒絶反応は出ないんじゃないかなぁと感じました(特に目の感じとか)。

 

ほかにも全編を通しての「水」の表現だったり空の描写はとても綺麗でしたし、ポケモンバトルのシーンも、絵とは違った迫力ある描写が多く、CG化は成功だったのかな~と、私は思いました。

 

次に主題歌。

 

もはやこれを聞きに行ったといっても過言ではありません。

オープニングの「めざせポケモンマスター」でもう泣きかけました。ポケモンファンならわかってくれると思います。

そしてエンディング、「風といっしょに」

リメイク版では小林幸子様としょこたんが一緒に歌っていましたが、やはり何度聞いてもいい曲です…

二人で歌うことに関しては賛否両論あるかと思いますが、私は

当時はきっと映画を見る側だったであろうしょこたんが、23年越しに思い出の曲を歌っている。

という事が、ポケモンというコンテンツが歩んできた長い時間を感じさせ、かつあの頃と変わらず愛している人が沢山いて、そしてまた、新しい世代にも繋がっていくんだよ。というようなメッセージを含んでいるんじゃないかなぁと思うのです。書きながら泣きそう

 

まあ限界オタクの無駄に豊かな想像力で膨らませた話ですが、あながち的外れってわけでもない気がします。

いやぁよかった。

 

 

今一つだった点

正直作品としては全力でおすすめしたいですし

みんなに見てほしいと思っています。とてもよかった。

 

なんでまあ、マイナスな点を挙げるのもはばかられるような気もするのですが…

一個だけ挙げるとしたら、

 

テーマが難しすぎて劇中で消化しきれていない

 

という点です。

ストーリーをご存知の方ならわかるかと思いますが、お話の流れとしては

 

1.人の手によって造られたポケモン、ミュウツーが、

 

2.人間の勝手な理由により、自分が生み出されたことにキレて

 

3.自分を造った人間への逆襲を決め

 

4.優秀なトレーナーのポケモンからコピー軍団を造りだし

 

5.騒ぎを聞きつけて飛んできたミュウが大乱闘を誘発

 

6.戦いを止めようとしたサトシが石化

 

7.みんなの涙で復活して

 

8.ミュウツーがなんか納得して去っていく

 

…といった流れです。

 

つまるところテーマとしては、

コピーとして造られた命の存在意義は何か?

ということですかね。

子供向けアニメとは思えない超ヘビーな内容です。

浅い知識で時代背景を考えると、ちょうどこのころクローン羊のドリーが話題になっていた(ドリーは96年に生まれたそうな)、というのが思いつきます。

昔何かの記事で、この映画のテーマがドリーの影響を受けているといったインタビューを見たような気がするんですが気のせいかもしれません。

 

話を戻すと、この映画は

大人がいまだに世界中で議論しているような倫理の最前線にそびえる問題を、たかだか2時間で、しかも話としてある程度まとまりを持たせて、かつ子供が楽しめるようにする。

という超難題を抱えた映画なわけです。

 

サトシ石化の謎涙で復活の謎など、突っ込みたい点も多々ありますが

その辺はまあお話として成り立たせるための要素だったのだと理解できます。

 

ただ、自分を造ったことに対する怒りをロケット団ではなく急に全人類に向けたり、逆襲として自分の怒りの根源であるコピーポケモン造ったり、サトシが体張っただけで急に全部を悟ってすべてをなかったことにし、去って行ったりと。

ミュウツー君の言動は、どうにも根拠とか理由が欠けているんじゃないかな~と、見ていて思いました。

ただ、その辺をじっくりこってり説明していると今度は子供たちが「?????」となってしまうので、かなり難しいでしょうね…

 

まーこれらをポジティブにとらえて、

考察の余地が多分に残されているのでいろいろ想像して楽しめる。

と考えてもいいのかな?と、書いてて思ったりもしました。

 

 

さいごに

殴り書きのつたない文章で僭越ながら感想を書かせていただきました。

あーだこーだ言ってもやっぱり素敵な作品ですので、

みなさんこの夏はぜひ映画館でミュウツーに会ってほしいなと思います。

 

それでは今日はこの辺で。