kazutakoLAB -かずタコの電子工作部屋-

電子工作や趣味のあれこれ

コネクタの話

こんにちは、かずタコです。

最近また暑くなってきました。体調を崩さないようにしたいですね。

 

今日はロボ絡みの話です。

 

電子工作をしていると、往々にしてコネクタが必要になるケースがあります。モータやLED,センサの配線と基板を繋げたり(線対基板)、配線同士を繋げたり(線対線)、基板同士(基板対基板)と、それぞれの場面で適切なコネクタが必要になります。

今回のお話は自分のメモ的な意味合いが強いですが、今まで使ってみて便利だった・使いやすかったコネクタを紹介しようと思います。

 

線対基板コネクタ

線対基板コネクタは一番よく使うコネクタです。

というのも、例えばモータやセンサとモータードライバ、マイコンなんかを繋げるとき、ほとんどの場合前者には配線がついてて、後者がのっかっている基板にその線をつなぐ必要があります。

ロボットの場合、一枚の基板上ですべてが完結することはまずないので、線対基板コネクタは絶対必要ですね。

んで、そんな良く使う線対基板コネクタですが、これだ!と思うものに出会ったのはだいぶ最近の事でした。

 

まず紹介したいのがこれ

Molex 5051(ハウジング)/5045(垂直ウエハ)/5046(直角ウエハ)/5159(ターミナル)シリーズ

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図1 左からターミナル、ハウジング、ウエハー


センサ用の信号線だとか、小さめのモータ用出力線だとか、かなり幅広く使えそうなコネクタです。最大定格電流は4.0A、結構流せます。適合する線の太さは22-30AWGです。 

これのいいところは

  • 極性がある(ハウジングをウエハに挿す向きを間違えることがなくなる)
  • 緩めのロックがかかるので簡単に抜けない
  • 2.5㎜ピッチなのでユニバーサル基板で使える

の三点です。これらの特徴それぞれだと別に珍しいものではないですが、三つを同時に満たしているのは意外と少なく、入手性も考えると(秋葉原の千石で買えます)今までで一番使いやすいなぁと思いました。とても使いやすい。

 

次に、初めて使ったときに感動したコネクタがこれ

MIL規格準拠コネクタ

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図2 左からストレインリリーフ、カバー+ハウジング、ボックスヘッダ

これはフラットケーブル(被膜線がくっついてリボンのようになってるケーブル)に対して使うコネクタです。下の図3みたいになります。

 

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図3 フラットケーブルとコネクタ

これの何がいいって、まずコネクタを圧着するのが楽なんです。図2の真ん中の部品にケーブルを挟んで、ぎゅっと挟むだけでおしまいです。

対して図1のようにターミナルがあるコネクタは、配線一本一本の被膜を剥いて、圧着して、ハウジングに差し込んで…という非常に煩雑な作業が必要です。

それに比べたらとてもとても楽チンなんですね。

しかも極性付き、挿す向きを間違えることはありません。

信号線をまとめて配線したいときにとても重宝します。

 

線対線コネクタで今後も使いたいのはこれくらいでしょうか。

どちらも2.5㎜ピッチであることが重要ですね。変なピッチだと、自分で専用の基板を設計する必要があるので。

 

次のページでは線対線コネクタの紹介をします。

 

線対線コネクタ

線と線をつなぐためのコネクタです。

実は最近までほとんどその存在と重要性を認知していませんでした(本当にロボット作りが趣味なのか?)。

まあ言い訳するなら、ライントレーサーやらマイクロマウスやらと、小さめのロボットを主に作ってきてて、外部の電源装置を使ったり、マイコンから超遠くにアクチュエータ・センサがあるような大型のロボットを作ったりした経験が全くなかったので、そりゃ必要なければ使わないし知らないよねぇ?といったところです。

 

最初に必要性を痛感したのはアルバイトでのこと。

モータを1024個も動かす機体があったのですが、駆動用の電源ラインを二股にしたり延長したりと、配線作業がまあしんどいわけです。そんな時非常に便利だったのがこちら。

WAGO

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図4 WAGO、2Pと3P

ワゴジャパンというところから販売されてる線対線コネクタです。

使い方はとてもシンプルで、被膜を剥いて芯線を露出させ、穴に挿してクリップみたいにパチン。これでOKです。面倒な圧着作業は必要ありません。

こいつのいいところは、それだけ簡単な結線方法にも関わらず流せる電流が大きいところです。

普通のコネクタはせいぜい2~5A、大きくても10とかが多いんですが、こいつは20~30Aくらい流してOKです。

「回路用の電源ケーブル毎回圧着するの面倒だなぁ」

「とりあえずお試しでモーター回したいなぁ」

 なんて時にとても便利なコネクタです。

 

 

また、今の研究室に入ってからいろいろ線対線コネクタを知る機会があり、下に紹介するやつらはかなり使いやすいと感じました。

Molex mini-fit Jr

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図5 左からターミナル(メス)、ハウジング(メス)、ハウジング(オス)、ターミナル(オス)

これはとある有名企業のモータードライバで使いました。

  • 爪がついているので簡単に抜けない(しかも抜くときにはスッと抜ける)
  • もちろん極性あり
  • そこそこ電流流せる(9Aくらい)

あたりが良い点です。ターミナルも大きめで圧着しやすく、使いやすいコネクタです。

このシリーズには一応基板に挿す用のヘッダもあるんですが、ピッチが4.2㎜とやけにでかいので使いにくいです。

 

SMコネクタ

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図6 左からターミナル(オス)、ハウジング(オス)、ハウジング(メス)、ターミナル(メス)

線対線コネクタといえばこれを想像する人も多いのでしょうか。それくらいよく使われているそうです(俺は知らなかった) 

極性もあるし爪もある、そしてあまり大きすぎないので取り回しの良い使いやすいコネクタです。上のmini-fitよりかは流せる電流が少ない(3A)ので、信号線など大電流が流れない配線に使うのが良いでしょう。

名前はどうにかならなかったんですかね

 

 

以上、自分が今まで使ってみて「良い!」と感じたコネクタ達でした。

便利なものを知ってるか知らないかで、電子工作ライフの満足度は結構変わってくると思うのです。

特に部活の後輩達に知ってもらいたいなぁと、元副幹事長的には思うのでした。

というか後輩にこのブログ紹介するのもありか…

今日はこの辺で。ありがとうございました。